釣 行 日:2006年1月 9日(日)
釣行場所:伊豆半島・神子元島 崖下
利用渡船:伊豆下田フィッシング(みこもと丸) TEL:0558-23-0289
海 況:長潮、上り潮、波1.5m、北東-東風(強い)、晴れ、水温16.3℃
どうもTEAM GUREKO関東の金田です。
実は初釣りとしては、正月早々1/2(月)に神津島(恩馳群礁 大根)に行ってきたのだが・・・結果は大僧正(つまり、おもい
っきりボーズってこと)。ま〜正月から殺生は禁物と、強い風と雨の中、まるで山伏(海伏?)修行の如く身を清めてまいりま
した(・・・正直いって負け惜しみです)。
そんなこんなで松の内も過ぎ(本来は15日だが、近年は7日ごろ)、ヒデ船長に挨拶に行こうかと思っていたところに、廣垣
会員から「明日は弱いナライで凪も良さそうですよ〜」と連絡が入った(実は彼も実家の三重県紀東にて2日連続ボーズという
悲ピー経験を積んでいた)。1/2の荒修行以来、体調を崩していたので一旦は断ったのだが、予想天気図や予報を見る限り、ほ
とんど風も波もなく、むしろ凪倒れが心配されるほどだったので、あらためて連絡して神子元島に行くことで合意した。
何の心配もせずにタカラに着いて、佐山氏からの「“ヒデ船長が、キンタ君どうしてる”って言ってたよ」とのメモを見て「
シンパシーってあるんだな〜」と感慨にふけりながら、エサ注文表に目をやり、「渡部」、「田中」、「・・・」、「・・・」
その時は「結構注文が入っているな〜」ってしか思わなかったが、何かを忘れているような気がして違和感を覚えていた。もの
の数分後に、「よっ!久しぶり。半年振りだよ〜」と言う懐かしい声に振り返った瞬間、一気に記憶が沸騰した。確かに、本当
に、嘘ではなく再会を喜び抱擁したのだが、同時に頭の中の予想天気図は崩壊し、突如低気圧が伊豆諸島に発生している天気図
が浮かび上がった。そう田中氏もといT氏は知る人ぞ知る、伊豆で超有名な風神様なのだ!元TGK会員のS野氏と双璧をなす風神
様で、風が強くなる確率なら圧倒的にT氏の方が高い(S野氏は、どちらかと言うと威力が凄い。なんせ台風を作っちゃうからね
)。下田への道中、真剣に風の影響を計算している私の様子を見て、何も知らない廣垣会員はかなり不思議がり、おもしろがっ
てさえいた。下田Fに着いてケンジさんに「今日は風どうですかね〜」と聞くと、いつもと違って「微妙ですね」との回答(い
つもならどんな予報でも「大丈夫ですよ」と言っているのに)、「さすがですね。僕は風が吹くと確信しています。とある人が
伊豆に出没してるんですよ」と私が言うと、ケンジさんは「・・・」全てを悟ったようだ。
神子元島に着くと、やっぱり予報に反して風が強そうであった。最初にアンドロに自由競争で降ろした後、まだ人が残ってい
るのに、じゃあ「金田さん2名行くよ!」と指名での崖下へのチャカ着け。このヒデ船長のシビレル計らいに、うれしさも大き
いが、同様に大きなプレッシャーも受けることになった。風はまともに受けるが、なんとか竿を出せそうだ。上り潮時の絶好ポ
イントであるアンドロ向かいは廣垣会員に譲り、私は便所下側に釣り座をかまえた。但し、磯際を得意とする私にとっては決し
て不利な条件ではなかった。本当ならS-0を使いたかったところだが、風が強いためM-00Rを選択し、太軸のハリを使用した完全
フカセでの全層スルスルにて開始した。廣垣会員の様子を窺うと、開始早々テンポ良く25-35cmの尾長を釣り上げていた。私も
しばらくして30cm程度の口太を釣り上げ、ようやく初物をゲットでき、「大きくなって帰っておいで」とリリース。想いが通じ
たのか、すぐさまアタリがあって合わせたところ、重量感のある引き!タモにおさまったのは43cmの口太であった。その後、益
々風が強くなり、海も荒れ始めた。仕掛けが落ち着かないのでチモト付近にガン玉Bを追加し、仕掛けを張り気味にして送り込
んでいくと、25-36cmの尾長が気持ちよく竿を曲げてくれた。そんな中、廣垣会員が42cmの尾長を追加し、いよいよ勢いづいて
いるところへ、「あっ!」と叫んだかと思うと「あ〜あ・・・」との声。様子を聞くと、瞬殺されたとのこと。どうやら大型の
尾長が出てきているようだ。私も彼に合わせて細軸のハリに交換し、集中して身構えた。す・る・と〜ヤツは来ました。磯際を
ゆっくり吸い込まれるように入っていく仕掛けが一瞬にして消えていき、手元からラインがビュッーと弾き出されていった。合
わせた瞬間に竿先が水面に突き刺さったかと思うと跳ね返ってきた。まさしく「あっ!」という間の出来事であった。結局、2
人とも成す術も無く敗北してしまった(びえ〜ん・・・号泣)。
今回、使用された磯は、崖下(我々2人)の他は、アンドロ(4人)、エビ根(2人)、エビ根本島向いハナレ(1人)、綱取根
(2人)、ブダイ場ワンド(1人)と、綺麗に上り潮に合わせた超一級の布陣となっていた。この中で(不甲斐ない部分も大いに
あったが)、崖下で1,2フィニッシュでき、取り敢えずほっとした。あとでヒデ船長に聞いた話では、「実は最近崖下が全く使
えなかったんで、キンタ君に様子を見てきてもらおうと思って乗せたんだ」とのこと。ま〜大バラシをしてしまったが、やっぱ
り崖下の魚影の濃さは証明できたかな・・・?(お粗末さまでした)
〔エピローグ〕
帰りの車中では、T氏風神伝説を信じて疑わない廣垣会員の姿があった。
【全体状況】
この日は40cm前半止まりであったが、連日40cm後半が出ており、しばらく好調は続くと思われる。
【今回のスタディー】
磯際で大型尾長を喰わしたときは・・・う〜ん修行が足りないようだ。
■使用タックル
ロッド: グレ競技スペシャルU1.75-530
リール: トーナメントISO Z(尾長スペシャルスプール仕様)
ライン: APPLAUD T/Z 3.5号
ハリス: シーガーグランドマックス 3号
ハ リ: ZEEK尾長4,6号、トーナメントアブミ5号、剣華グレ8号
ウ キ: 環付きM-00R(全層スルスル)
■釣果
口太メジナ30-43cmを3匹、尾長メジナ25-36cmを十数匹(その他木っ端)
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